私が108円の支払いにクレジットカードを使う理由 ~現金支払い主義者を撲滅させたい~ - さようなら、憂鬱な木曜日
昨日アップした上記エントリーの反応でちょっと気になるものがあった。下記のツイートである。
店がカード手数料を支払っていることは「まったく考慮していない」ところがなんとも自分勝手というか、迷惑な話で。→私が108円の支払いにクレジットカードを使う理由 ~現金支払い主義者を撲滅させたい~ - さようなら、憂鬱な木曜日 http://t.co/OFHq04ZUlC
— sis_sis (@sis_sis) 2015, 10月 7
私がコンビニ等でクレジットカードやICカードのスマート決済を促進した記事に対して、このsis_sis氏は手数料を考慮しておらず迷惑だと言っている。
まず、私はお店側がクレジットカード決済手数料を支払っていることなど当然に知っている。馬鹿にしないで欲しい。その上で、このツイートに強い違和感を持った。
(※このツイートは現時点で300以上のRTがされている)
■消費者がお店側のクレカ決済手数料を考慮する必要はあるのか?
そもそも、私達が決済でクレジットカードを使うときに、お店側の決済手数料を考慮する必要はあるのだろうか。
sis_sis氏の理論は、要するにお店の利益率が低くなる、という話が根底にある。ならば、私たちはデパートのセールなどでは「お店の利益薄いからちゃんと考慮してあまり買わないでおこう」とか、値引きしている商品があれば、「これって利益薄いですよね。ちゃんと定価で払います」と言わなければいけない。
果たして、消費者がそんなことを考える必要はあるのか?全く無い。
私たちは、販売価格が自分の納得のいく値段なら買うし、そうでなければ買わない。それがいくらの利益が出ているかなんて、興味本位で考えはするかもしれないが、考慮しない。利益が少なかろうが、原価割れしていようが、消費行動自体に全く影響はない。
消費者に対して「お店側の手数料を考慮しろ」などという指摘は全く的外れも甚だしい。
■現金払いとカード払いを差別するお店は規約違反である
私が数年前に行った美容室で、愕然としたことがある。
ホームページで確認したその店のカット料金は4,200円であった。クレジットカードも使えます、という記載もあり、私はその店へ予約を入れて、カットをしてもらった。
下手くそな施術が終わった後、会計の段になったので、「4,200円です」と言われた私は、クレジットカードを出した。すると、店員がこう言った。
「あっ、カードだと4,500円になっちゃうんですよね」
「は…?」
絶句した私に対して店員は、悪びれもせず「どうしますか?」と選択を迫ってきた。結局カードで払った記憶があるが、今だに忘れられないほど気分が悪い(もちろん二度と行っていない)。
そもそも、現金払いとクレジットカード決済で価格を差別するのは、大抵の場合、クレジットカード加盟店規約の違反である。通報しても良かったが、ああいう店は遅かれ早かれ潰れるだろう。
■カード決済手数料の払えないお店は今すぐ加盟店シールを外してくれ
冒頭の話に戻るが、私が書いたエントリーはあくまでコンビニやスーパーなどのチェーン店を念頭に置いた話である。
確かに、潰れたら困るお気に入りの個人商店があって、そのお店に対しての話ならわかる。契約にもよるが、数パーセントの利益は小さなお店にとっては死活問題かもしれない。
しかし、言わせてもらえば、カード決済手数料も苦しいぐらいなら、カード決済なんて導入しないでほしい。分不相応というべきだ。こちらは利用できる状態にあるから利用しているのに、それが自分勝手だとか迷惑だとか、そんな理不尽な話はない。
sis_sis氏が勝手に言っているだけかもしれないが、私の経験した美容室みたいな例もあるのだから、そういう考えのお店も少なからずあるのだろう。
多くのクレジットカード決済導入企業は、手数料の支払いを考慮して価格設定をしている。むしろ、そういう価格設定をしない方がおかしい。その状況に耐えうる企業体力がないのなら、今すぐクレジットカードの加盟店シールを外して欲しい。
そうすれば、私は別の店へ行くし、お互いに嫌な思いをしなくて済むのではないだろうか。